コラム

リノベ+DIYってどこまでOK?リノベのプロ【ありがとうの家】に聞きました!

2019年11月10日(日)

中古物件を購入して自分の好きなようにカスタマイズしたリノベーションをしたい。築年数の古い持ち家を、生活スタイルに合わせた間取りにリノベーションしたい・・・

そのときにはDIYを取り入れて家族みんなで家づくりをしてみたいとお考えになる方もいらっしゃるのでないのでしょうか。自分たちで手を入れた住まいは愛着が湧くものになりますし、コスト面でも抑えられるメリットもあります。

ところで、リノベーションにDIYを取り入れる場合、どの範囲で可能なのでしょうか。今回は、リノベーションの基本的なプロセスから、リノベーションにDIYを取り入れるためのポイントや注意点をプロに聞いていました。

 

◆リノベーションの基本的な流れを知りましょう◆


――中古物件や持ち家のリノベーションを検討されている方にとって、気になることのひとつにリノベーションのプロセスがあると思います。中古物件探しから始める場合は、基本的にはどのような流れになるのでしょうか。

【ありがとうの家】塩川社長(以下塩川):中古物件探しからスタートする場合は、リノベーションを手掛ける会社に相談をする所から始まります。マンションの場合ですと、1年間で供給された新築の戸数よりも中古マンションの成約件数のほうが多くなっているのが実情です(※)。つまり、中古マンションを買って手を入れるスタイルの人気が高まっているんです。

また、弊社も含めてリノベーションを行う会社も増えています。その中でも近頃はコンサルタントとして物件探しや資金計画を考える手伝いから始まり、デザイン、施工までをワンストップですべて行う「ワンストップサービス」を提供するところもあります。

いっぽう、持ち家のリノベーションをお考えの場合は、ご自身が依頼を希望するデザイナーや工務店に直接相談をする場合もあります。

――リノベーションは、素人である施主が参加しにくい印象がありますが、DIYを取り入れやすい業者もあるのでしょうか。

塩川:はい、あります。最近は施工だけでなく、DIYを取り入れやすい会社も増えています。デザインや備品の提供、それに関する道具も一緒に提案をするスタイルです。

※:出典「首都圏マンション市場動向2016年(年間のまとめ)」(株式会社不動産経済研究所)

 

◆コストダウンを目的にDIYを取り入れるのはアリ?◆


――リノベーションの際にDIYを取り入れて、施工のコストを抑えるということは可能ですか?

塩川:はい、不可能ではないのですが、注意点があります。DIYを取り入れることそのものは全くアリなのですが、必ずしも「DIY=コストダウン」になることではありません。DIYのための道具・技術・時間の3つが足りないと、金額的にも労力的にもかえってコストがかかってしまいます。

DIYを行う最大のメリットは「経験」です。自分たちの住まうお家を作る過程から参加して、ものづくりを楽しめることそのものが最大の魅力です。またDIYを経験することで、長く住むうちに建物のメンテナンスが必要になった時、まずは自分たちがDIYで何とかしてみよう、となります。ちなみに海外の場合修繕費が高額なので、家のメンテナンスはDIYが当たり前という家庭が大半です。

DIYを取り入れてコストダウンをするためには、プロがやる施工の範囲と自分たちがDIYで行う範囲をあらかじめ線引きしておくことが重要になりますね。例えば居室の壁を例にすると、下地を組んで断熱材を入れて、下地ベニヤ貼りまではプロに頼み、漆喰の塗装や壁クロス張りは自分たちが行うなど、プロにしかできないところまでは依頼して、その後は自分たちで力を合わせてDIYを楽しむ、というようにすると良いと思います。



――ほかに、リノベーションにおけるDIYのポイントはありますか?

塩川:リノベーションでははじめから収納を増やすことが多いですが、造作にはコストがかかります。なので壁に取り付ける形までは業者にお願いして、そこに合わせて施主様がカスタマイズしながら収納内部を造っていくというやり方もあります。この場合、はじめにすべてDIYを行うのではなく、少しずつ造り足していくというイメージですね。

DIYの道具の使い方や技術がわからなくても、最近ではホームセンターやDIYショップでワークショップが開かれていることもありますので、そういうものに参加すると良いと思います。YouTubeなどでも検索すると多くの動画が見られますので、そういうものも日ごろ目にして知識を増やすのも手かもしれません。

 

◆プロに任せるべきところも抑えておきましょう。法律にも注意!?◆


――施主様のなかには、DIYに自信があって、ほぼ最初からリノベーションをご自分で行いたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。そういう場合、ここだけはプロに任せるべきところという注意点はあるのでしょうか?

塩川:はい、法律面で絶対にプロが行うべき点は電気工事です。日本では電気工事には資格が必要で、無資格の方が配線をつないだり分電盤をいじったりしてはいけません。また、防火や採光、換気にかかわることも、プロが行うべき仕事です。

また床のフローリング張りも高い技術を要するために、プロに任せてほしいですね。多少の隙間は気にしないとなれば別ですが、隙間なくきれいに張るのは難しいことです。

また「見えないところ」こそ、プロに任せた方が安心してお住まいいただけます。骨組みや配管などは壁で隠れてしまいますが、施工が甘いと水漏れなどのトラブルが起きることもあります。不具合があるからやっぱりプロにやり直してもらおう、となっても、壁ができてしまってからではその撤去や修復に余計にお金がかかってしまいます。

――DIYを行う場合の業者選びの注意点を教えてください。

塩川:材料の持ち込み(施主支給)ができるかどうか、DIYを行いたい範囲についてそれが可能かどうか、プランを相談の上で業者を決めたほうがよいですね。業者によっては持ち込みができないところもあります。

 

◆ありがとうの家で頼む場合はどうでしょうか◆


――では、数多くのリノベーションを手がけてきた【ありがとうの家】にお願いする場合、どのようなことができるのでしょうか?

塩川:リノベーションにDIYを取り入れたい方は大歓迎です。弊社では、先ほどお話ししたように、「何のためにDIYをするのか」というDIYをする目的と、コスト面について提案させていただき、ご納得いただけたうえで、施工現場との関係が円滑になるように、コントロールをしていきます。

DIYは必ずしもコストを抑える手段ではありませんが、リノベーションでDIYを行うと、ご自分のお住まいをご自分の手で作り上げていく楽しみと喜びがあります。お手持ちの道具や技術のレベルに合わせて、どの範囲・レベルのDIYを行うか決めることで、ぜひ自分らしいリノベーション+DIYを楽しんでくださいね。