コラム

築30年の家、どこまでリフォームするべき?

見た目だけじゃもったいない。これからの暮らしを快適に過ごすためのリフォーム判断

■築30年は「リフォームの分かれ道」

築30年になると、キッチンやお風呂などの設備だけでなく、家そのものの劣化も気になり始める時期。ただし、すべてを一度に新しくする必要はありません。

大切なのは、

①安全性

②家の耐久性

③暮らしやすさ

④見た目

の順番で優先順位をつけること。

「古くなったから交換」ではなく、これから何年住みたいかを基準に考えるのがポイントです。

 

■まずチェックしたい!築30年のリフォーム項目

 

■最優先は「見えないところ」シロアリ・床下は必ず確認

築30年なら、まず確認したいのが床下。

シロアリだけでなく、

・木材の腐食

・湿気

・カビ

・基礎の状態

・水漏れ

・配管からの漏水

などもチェック。

床を張り替える前に床下を確認しておけば、「新しい床にしたのに、下地が傷んでいた」という失敗も防げます。

基礎のクラックは家自体が傾くこともあるので、慎重にチェックしてください。

シロアリも蟻道がないかお家の周り1周すべてを見る必要があります。

そして、特に水道の配管が鉄の場合サビで腐食し水漏れすることがよくあります。

またゴミやヘドロで詰まりやすくなってる場合もあります。

見た目のリフォームより先に、家の健康診断が正解です。経験の浅いリフォーム店に頼んでしまうと、劣化を見逃してしまい建物の寿命が短くなってしまう可能性があります。ノウハウのあるリフォーム店を選びましょう。

 

■外壁・屋根は「雨から家を守る」重要ポイント

外壁や屋根は、単に見た目をきれいにするためだけではありません。

雨水の侵入を防ぎ、家を守る大切な部分です。

外壁で確認したいこと

・外壁のひび割れ

・塗装の劣化

・シーリングの劣化

・外壁材の浮き・反り

・雨漏りの跡

屋根で確認したいこと

・屋根材の劣化

・瓦のズレ・割れ

・棟部分の劣化

・雨漏り

・下地の状態

外壁で1番見るべきは、塗り替えをしてあと何年もつのか?それがダメなら張り替えかカバー工法かにするのか?の見極めをすることです。業者とよく相談して決めましょう。

屋根は1番雨漏りに直結するので、小屋裏もしっかりとした点検が必要です。危険ですので必ず安全対策をしてから、直接屋根に登って確認したり、ドローンや高所カメラで割れズレをくまなく調べる必要があります。

外壁・屋根は「見た目が気になったら」ではなく、専門業者による点検を一度受けるのがおすすめです。

 

■水まわりは「まとめて考える」と効率的

築30年なら、キッチン・浴室・洗面・トイレの水まわり設備は、交換を検討する時期。

特におすすめなのが、水まわりをバラバラに工事するのではなく、まとめて計画すること。

例えば、

Aプラン:最低限

トイレ・洗面だけ交換

→ まだ使えるキッチン・浴室は継続

Bプラン:おすすめ

キッチン+浴室+洗面+トイレ

→ 水まわりを一新

Cプラン:快適性重視

水まわり+給湯器+配管+内装

→ 「これから20年暮らす」ことを考えたリフォーム

というように、予算に合わせて段階的に考えられます。

水まわりの住設は約20年で故障が出て30年で取り替えするというサイクルになります。毎日使うところだからこそ快適に使えるよう、壊れて不便な生活する前に計画していくのが肝心だと思います。

 

■床は「張り替える前に下地を見る」

築30年の床は、

・表面の傷

・色あせ

・床鳴り

・たわみ

・沈み

などが出ていることがあります。

ここで大事なのが、「床材が古い」のか「下地まで傷んでいる」のかを見極めること。

経験上、30年以上前に建てたうちは、当時直張り工法のため、布基礎で床下が土場合、湿気が上がってきてペコペコになりやすく、下手をしたら足を踏み抜きます。

ですので、その場合は弱い部分を切り取って補強し、増し張り方法でもう1枚フローリングを貼るのが1番経済的で効率の良い方法です。

 

表面だけの問題なら床材の張り替えで済みますが、下地や根太に問題があれば補修が必要。

特に水まわり周辺や窓際は要チェックです。

 

■壁・天井は「最後にまとめる」と効率的

壁紙や天井は、住宅の構造そのものに関わる部分と比べると優先順位は低め。

でも、リフォームの満足度にはかなり影響します。

例えば、

水まわり交換

床工事

壁・天井クロス

 

ただし、面積が広いので、一新するとやはり気持ち的にもリフォームした感があり、費用も全体からするとボリュームが少ないのでぜひ張り替えをお勧めします。その際は遊び心で一面にアクセントクロスを配置するのもおしゃれになります。

照明・建具

と進めれば、最後に内装を一新できるので、家全体がかなり新しく感じられます。

 

■築30年なら「断熱」も忘れない

築30年の家で意外と見落とされるのが断熱性能です。

「寒い」「暑い」「結露する」という場合は、

・内窓

・窓交換

・断熱材

・玄関ドア

・床・天井の断熱

などを検討しましょう。

冷気、熱気の約56%は窓から入ってきます。ですので、1番最初に手をつけるべきは窓です。

単位板ガラス窓なら内窓をつけるもしくはガラスのみをペアガラスにする方法もあります。

現在、国もCO2削減に本気で取り組んでいるので、補助金が手厚く支給されますのでお勧めです。

特に窓は効果を感じやすい場所。設備を新しくするだけではなく、家そのものを快適にする。

これも築30年リフォームの重要なポイントです。

 

■間取りの変更

30年暮らした住まいをリフォームする際は、老後まで見据えたバリアフリー化をしておくのが望ましいです。

現時点では生活に支障がなくても、足腰が弱ってくる老後はちょっとした段差も問題になる可能性があります。

水まわりを1階にまとめる、玄関やトイレに手すりをつける、スロープを設置するなど、老後もそのまま暮らせる間取りや設備を考えてみましょう。

昔はキッチンとリビングが分かれている間取りが多かったのですが、30年経つと生活スタイルも変わり、現在では家族とコミュニケーションが取りやすい対面キッチンが人気です。

その場合いらない壁は撤去し、開放的で明るいLDKにする事が最近多く、非常に使い勝手がよくなります。

こうしたバリアフリーの間取りは、年齢を問わず暮らしやすい住まいづくりにもつながります。

 

結局、どこまでやればいい?

「あと10年住む」なら必要な部分を優先

・シロアリ・床下

・雨漏り・屋根

・外壁

・壊れている設備

・傷んだ床

など、家を守る部分を優先。

いわゆるメンテナンス工事、ここを怠ると後々手が掛かり結局出費が多くなります。

 

「あと20〜30年住む」なら家全体を一度リセットするイメージ

・水まわり

・床

・壁・天井

・外壁

・屋根

・給湯器

・配管

・断熱

・間取り・収納

まで含めて検討しましょう。

少々お金はかかりますが、次を見据えて1番使い勝手が良くなるようにリフォーム工事を計画しましょう。

 

まとめ:最後は「全部やる」ではなく「優先順位」

築30年のリフォームは、すべてを一度に行う「全部やる」ではなく、建物の安全や寿命を守るための明確な優先順位をつけて段階的に進めることが大切です。

全面リフォームとなると、お家の大きさにもよりますが、やはり1000万円近くお金がかかる場合があります。

しかし何も驚くことはありません。

2期3期と分けてもいいのです。まず1期目は水回り中心で400万円。

2期目は間取り変更含め300万円。3期目で残りの希望部分を仕上げる。

これなら無理なく、楽しみながらリフォームができます。このように柔軟に計画していくのも1つの方法です。

ありがとうの家では、住まいの状態やこれからの暮らし、予算に合わせて無理のないご提案を行っています。まずはお気軽にご相談ください。