コラム

築30年間近・・リフォームすべき点、しておきたい点とは

2019年8月18日(日)

築年数が20年を超えると、住宅の状態は様々に変化してきます。定期的なリフォームを行ってきた場合は、30年目ごろを目安に引き続き定期メンテナンスを行うタイミングです。

一方、これまでリフォームを行ってこなかった場合は、設備の老朽化やライフスタイルの変化から大掛かりなリフォームをお考えになる頃ですね。

築30年間近の住宅に必要なリフォームとは具体的にどのようなことを行うのでしょう。

 

◆築30年間近の住宅の現状とは◆


築30年間近ともなると、見た目の劣化のほかにも、床下や構造部分までリフォームが必要となる場合が多くあります。そうなると費用がかさんでくるため、「リフォームすべき箇所」と「したい箇所」を分けて考えたうえで、プランを立てることが大切になってきます。

 

◆築30年間近の住宅をリフォーム!気になる費用は?◆


築30年間近の住宅のリフォーム費用は500万円から1,500万円といわれています。定期的にリフォームを行っていれば、この費用は安く抑えられます。

築後これまで一度もメンテナンスを行っていない場合は、建物を一度骨組みだけにして(スケルトンリフォーム)、内装や設備をまるごとリフォームするケースがよくあります。この場合は2,000万円を超えることも少なくありません。

 

◆必ずリフォームすべき箇所とは◆


築20年を超える頃より、様々な個所で定期的なメンテナンスリフォームが必要となってきますが、特に大切なのは水廻りのリフォームです。

水廻り設備機器の耐用年数は15年から20年であることから、築後これまでリフォームを行わなかった場合は、床下や配管などを含めた根本的なメンテナンスが必要です。

水廻りのリフォームは価格帯が広いため、費用別にリフォームを紹介します。

□キッチン

キッチンリフォームの価格帯は、ざっくり分けると10万から30万円、31万から150万円、151万から400万円となります。

・10~30万円・・・コンロや換気ファンの交換、ガスコンロからIHコンロへ変更
・31~150万円・・・システムキッチンの交換(以前と同じ場所に同じ型)
・151~400万円・・・システムキッチンの方の変更を伴う交換(I型からL型など)、壁付けのシステムキッチンからアイランドキッチンへの変更

築30年間近の場合は、排水の移動や修繕も必要になることが多いため、そうした費用を含めると20万から40万円は余分に予算を見繕う必要があります。

よくあるご要望として、旧式の壁付けキッチンからアイランドキッチンへのリフォームを希望されることが多くありますが、これは多額の費用がかかってしまいます。

□浴室

浴室のリフォームは、在来工法の浴室からユニットバスへ変更の場合と、古くなったユニットバスを交換の2種類があります。

この時在来工法の浴室は、水漏れや白蟻による土台の腐食が進んでいることがあり、この修繕費用がかさむことが多いことから、まずご自宅の浴室が在来工法のものかユニットバスかを把握しましょう。

・3~50万円・・・浴室暖房乾燥機の設置、補修など
・51~100万円・・・ユニットバスの交換
・101~200万円・・・在来工法からユニットバスに交換

□トイレ

トイレリフォームの価格帯は、5万から20万円、21万から60万円、61万から80万円と分かれています。
築30年間近の住宅はまだ和式トイレをお使いの場合も多いですが、和式から洋式へのリフォームが最も費用が掛かります。

・5~20万円・・・ウォシュレットへの取り替え、便器の取り換え、クロスやクッションフロアーの貼り換え(貼り換えのみ)
・21~60万円・・・タンクレストイレへの交換、手洗いカウンターの新設と内装工事
・61~80万円・・・和式トイレから洋式トイレへ変更、それに伴う内装工事

 

◆大切なお家で今後も長く住み続けるためのリフォーム◆


築30年間近ともなると、ライフスタイルの変化や建物に関する法律も以前と今は変わってきているので、使い勝手の悪さを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。次に、今後も長く住み続けるために必要な箇所のリフォーム費用をお伝えします。

□間取りの変更

築30年間近の物件に多く見られるのが、小さな間取りに区切られていたり和室が多いことです。使い勝手に合わせて間取りの変更を検討しませんか?

例:
・和室を洋室にし、隣の洋室とつなげ一部屋にまとめる・・・100~140万円
・リビング、ダイニング、キッチン別々の間取りを広々としたLDKの間取りにする・・・100~300万円

□省エネリフォーム・断熱リフォーム

築年数を経た住宅の場合、夏暑く冬寒い、隙間風が気になるといったことがあります。断熱リフォームを行うとその問題が解決するだけでなく、冷暖房の効率が良くなり結果として光熱費が安くなり省エネにつながります。
なお、下記は大掛かりなリフォームの際に施工の一環として行うもので、単体の施工例はあまりありません。

例:
・床下に断熱材を入れ施工・・・7~10万円
・窓ガラスをペアガラスに変更・・・9~12万円
・天井裏に断熱材を入れ施工・・・15~35万円
・壁に断熱材を入れ施工・・・180~300万円(一戸建ての場合)

□バリアフリーリフォーム



築30年間近の建物のリフォームの際に考慮したいのが、バリアフリー化です。将来高齢になったときに少しでも長くお家で過ごせるようにしましょう。中古住宅を購入されてその後長く住むことを想定されている場合も、バリアフリー化をしておくと後々安心です。

例:
・階段やトイレ、浴室や玄関などに手すりを付ける・・・1~5万円
・開き戸を引き戸に変更・・・11~15万円
・ホームエレベーターの新設・・・250万円前後

弊社の例としては、築年数が経った建物を全面リフォームする際にフロアー材の張り替えを行いつつ、段差の解消を行うなどの事例もあります。

 

◆リフォームを行う際の注意点◆


築30年間近の住宅の場合、設備の修繕のほかにも考えておくべきことが多くあることをお伝えしてきました。最後に、大掛かりなリフォームとなった場合に工期や費用を抑え、効率の良いリフォームをするためのポイントを紹介します。

〇複数個所をまとめてリフォームするとお得です

築30年間近の住宅のリフォームは多くの費用が掛かることをお伝えしましたが、可能な限り複数個所をまとめて施工をしたほうが、費用がお得になることがあります。中でも水廻りのリフォームは、各箇所に共通の作業を行う業者が入ることから、何度かリフォームをするより人件費や廃材処理費が安くなるためです。

〇リフォームを行う前に、建物の状態の確認をしましょう

「ホームインスペクション」というサービスをご存じでしょうか。住宅診断ともいうのですが、5万円程度の費用で、床下や柱といった構造部分や、屋根や外壁の外の部分の状態もプロの目で詳しくチェックしてもらえます。

実際に工事が始まってから追加工事が発生することを防ぐ事につながるので、こちらも検討をお勧めします。

築年数により必要なリフォーム・メンテナンスは内容が違ってきますが、あなたのお家のリフォームには何が必要で、何が必要でないのかを見極めることはとても大切です。

この記事をぜひ参考にして、必要なリフォームを行い理想の生活を実現させてください!